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開館時間:9:30〜17:00
(最終入館 16:30)
休館日:月・火・祝日の翌日(土日を除く)
➡N.E.blood 21 vol.86 金子朋樹展, vol.87 小野寺裕展 6月15日(土)より

N.E.blood 21”は精力的に制作、発表を行っている東北・北海道在住若手作家を紹介するシリーズ企画です。毎年複数の作家を取り上げ、美術館とアーティストとの新しい関係を模索しつつ、作家同士のネットワーク形成を念頭に置き展覧会を開催しています。

第86回目は静岡県・山形県在住の作家‐金子 朋樹(かねこ ともき)、第87回目は宮城県在住の作家‐小野寺 裕(おのでら ゆう)を紹介します。

N.E.blood21展は観覧料は無料、開催期間は2024年6月15日(土)から8月18日(日)までとなります。

 

vol.86 金子 朋樹展

金子は1976年静岡県まれ。2006年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻領域を修了。現在は東北芸術工科大学にて教鞭を執りつつ、個展・グループ展の作品発表のほか、展示企画、ワークショップなどの活動を行っています。

金子は故郷の静岡と、制作・仕事の現場である山形の両県に拠点を据えています。双方の自然観や信仰等を照合することで際立つ場所性、さらに双方間の反復移動を通じて顕在化する時間や空間への思索が、作品を制作する上で重要な意味を持つと金子は言います。

日本画の様式で描かれた深山幽谷の趣の中、霞の間から顔を覗かせる高層ビル群や塔、飛行物体に私たちは目を奪われるでしょう。泰然たる大自然を背景に、歴史や文明、文化、思想・信仰など多様なものが渾然一体となっている現代社会。金子はその縮図を様々な景色として私たちに提示しています。

  

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vol.87 小野寺 裕展

小野寺は1989年宮城県多賀城市生まれ、2014年東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科芸術文化洋画研究領域を修了。2022年より南三陸町に在住し中心商店街の店舗へ勤務しつつ、絵画・版画の制作活動と個展・グループ展での発表を精力的に行っています。

小野寺が描く作品には多くの動植物が登場します。簡明素朴な姿の動物たちはみな瞳を輝かせ、色彩鮮やかな植物たちはリズミカルに躍動しています。ダイナミックな画面は生命の力強さで溢れています。東日本大震災を機に死生観が大きく変わったという小野寺。本展ではその想いが垣間見える油彩画と同時並行で制作している銅版画、併せて約25点を展示します。

  

 

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